リバースモーゲージ・カウンセラーとは

試験実施団体:一般社団法人 全国空き家流通促進機構

リバースモーゲージは仕組みが複雑な商品であり、リスクもある上、利用者は高齢者です。そのため、リバースモーゲージを高齢者に勧誘し、契約を結ぶ際には、仕組みやメリット・デメリットを十分に理解してもらうことが非常に重要となってきます。我が国の金融機関でも、高齢化の進展を受け、金融商品の説明が丁寧かつ、分かりやすく実践されるようになってきているところではありますが、リバースモーゲージに関しては、とりわけ慎重に対応することとし、米国で実施されているように、認定されたカウンセラーが高齢者にカウンセリングを実施するという制度を設けることが必要です。

高齢者にリスク等を十分理解してもらうことは、トラブル等に対する高齢者や相続人の保護に大いに資することになります。しかし、それだけでなく、「なんとなくよくわからないから」といった理由で敬遠していた人々にもリスクを適切に理解してもらうことで、逆に利用を促すこともあり得ると考えられます。

リバースモーゲージ・カウンセラーに期待される役割

 リバースモーゲージは逆抵当融資と呼ばれ、その制度に期待する社会背景などから、最近になり、一部の大手マスコミなどでも取り上げられる機会がでてきましたが、まだまだ日本ではあまり知られた制度ではありません。

とは言え、リバースモーゲージ先進国である アメリカでも住宅開発機構(HUD)が2000年に発表したリバースモーゲージ制度に関する報告書の中では、今後の懸案事項として、「制度の認知」を挙げていますから、アメリカでもまだまだ広く知られた制度とは言えないのが現状です。

また、その最終報告書の中のリバースモーゲージ制度の課題として、住宅開発機構(HUD)はアメリカの地方におけるリバースモーゲージを含む高齢者世帯の住宅に関する「カウンセラーの不足」をHECM(アメリカのリバースモーゲージ)の発展の課題として挙げています。

現在、我が国ではリバースモーゲージ制度はアメリカほど普及していませんが、今後制度の普及という観点からも、そしてとりわけ制度の対象世帯が高齢者世帯であるということを考えますと「カウンセリング機能の充実」は論を待たない状況です。

一方でいまだ潜在需要があるにすぎない我が国で、平成13年9月 内閣府が発表した平成12年度 高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査結果で「資産は自分の老後を豊かにするために活用(売却、賃貸など)する方がよいという意見に近い」という意見が都市部で30~40%程度あることを考えれば、都市部を中心にカウンセリング機能を充実させていくことは制度普及、制度の認知の観点からも重要なポイントといえるのではないかと考えられます。

また、将来的にはネットなどを利用したカウンセリング機能の充実を図ることができれば、多額の投資を行わずに、そうした機能を充実させることができるのではないかと、考えられます。

また、リバースモーゲージ制度の利用を高齢者が虚弱化した場合の生活費や医療・介護費用の負担に充当するという現行の福祉的な側面を考慮に入れますと、医療現場や介護現場あるいは、家族へのカウンセリングも価値があると考えられます。

そうした意味では、リバースモーゲージ制度希望者に行うカウンセリングだけでなく、広い見地に立ったカウンセリング機能の充実、制度の認知は効果的です。

特に資産はあるが、キャッシュが少ない高齢者世帯とそれを支える親族の世帯にとっては、貴重な選択肢の一つになり得るリバースモーゲージにおけるカウンセリング機能の重要性はかなり高いものと考えられます。

「リバースモゲージカウンセラー」講習内容

 A1 リバースモーゲージの商品概要

→リバースモーゲージの概要と商品内容、また活用すべき人や使用目的など、総合的な知識を学びます。

 

A2 リバースモーゲージの説明方法とリバースモーゲージをからめた提案内容

→リバースモーゲージの商品説明とそれに関わるシニア層への各種商品提案ノウハウを習得します。

 

A3 リバースモーゲージと相続

→シニア層の抱える大きな経済的課題として、セカンドライフを送っていく上で重要な問題となる「相続」。リバースモーゲージとの深い関わりと共に、シニア層の問題解決のノウハウを習得します。

 

A4 リバースモーゲージと成年後見

→リバースモーゲージや高齢者取引と関わりが深く、彼らが何かの契約をする際に必要となるケースもある成年後見制度。シニア層の経済活動における安心感を担保すると共に、シニア層に対する提案の幅を広げるべく、その知識を習得します。

認定講習会の日時・場所

認定講習会日時:
令和2年8月29日(土)

実施会場:
NATULUCK神田北口駅前店 3階大会議室
〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3-3-3 高遠ビル3F 地図

交通手段:
JR中央線(快速) 神田駅から徒歩3分
都営新宿線 小川町駅から徒歩7分
東京メトロ丸ノ内線 淡路町駅から徒歩7分

受験資格

どなたでも受験できます。

各種費用とお支払い方法

認定講習会 29,800円(消費税込み)

 

<合格後>

登録手数料として、10,800円<税込>
資格更新費用  20,000円(2年更新)

 

お振込先口座 :
千葉興業銀行 東京支店(920)普通 1057373
一般社団法人 全国空き家流通促進機構

 

大変恐れ入りますが、振込手数料は御振込者負担とさせて頂きますので、予めご了承下さい。また、会社名でお振込の際は、お問い合わせフォームから会社名と個人名をお知らせ下さい。

手続き

STEP 1

講習は一日で完結いたします。

 

STEP 2

<講習会費用のお支払い>
受講料:リバースモゲージカウンセラー認定講習会 29,800円(税込)

 

STEP 3

<講習の受講>
リバースモゲージカウンセラー認定講習(6時間)に参加し、一定水準以上の成績を収めた者が資格認定されます。レポート(小論文)の成績により、再提出を求められることがございます。

 

STEP 4

<合否の連絡>
受講後、一か月以内に合否の連絡をいたします。
合格者には修了証と登録証用書式をお送りいたします。

 

STEP 5

<リバースモゲージカウンセラー登録証の発行手続き>

リバースモゲージカウンセラー認定講習を修了し、リバースモゲージカウンセラーとしての行動準則を承認された方は、一般社団法人 全国空き家流通促進機構のリバースモゲージカウンセラーとして正式に登録致されます(登録手数料として、10,800円<税込>がかかります)。

専門家による定期的セミナーの実施

相続・家族信託・建物診断・後見制度・不動産仲介・保険制度・住まいの継承等

 

リバースモーゲージ・カウンセラー(R)

日本不動産仲裁機構(法務大臣認証裁判外紛争解決機関)の調停人基礎資格として認定されています